【第16章】SEO・各種詳細の設定
この章では、制作したサイトのSEO対策について解説します。
ただし、ここで紹介するのはあくまで基本的で汎用的なSEOの考え方です。
なぜなら、SEOは「これをやれば必ず上位に表示される」といった絶対的な方法が存在しないからです。SEOの世界は奥が深く、学ぶのにも時間がかかります。本講座で得た知識を土台として、自分のサイトに合った施策を研究・実践していく必要があることをご理解ください。
それではまず、SEOとは何か・なぜ必要なのか・どんな工夫で上位表示を目指せるのかを説明していきます。
SEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)=検索エンジン最適化のことです。
簡単に言えば、GoogleやYahoo!などの検索結果で自分のサイトをより上位に表示させるための取り組みを指します。
Googleには「Googlebot」という自動プログラムがあり、日々Webサイトを巡回して情報を収集し、検索エンジンのデータベースに登録しています。Yahoo!も同じ仕組みを利用しています。
つまりSEOとは、検索ボットに自分のサイトの内容を正しく伝え、適切に評価してもらうための工夫なのです。
なぜSEOが必要なのか?
ユーザーがGoogleやYahoo!で検索すると、まず目に入るのは「広告(リスティング広告)」です。広告は即効性がありますが、1クリックごとに費用が発生し、必ずしも見込み客だけに表示されるわけではありません。
一方、SEOで上位に表示されれば、広告費をかけずに継続的なアクセスが見込めます。さらに、検索から訪れる人は「自分で情報を探している」ため、問い合わせや予約につながる確率が高いのです。
対策① キーワードの設定
SEOで最も基本となるのがキーワードです。
ホームページの文章(テキストコンテンツ)には、必ず制作する業種やサービスに関連したキーワードを盛り込みましょう。
例えば、デモサイト「LILAS」がエステサイトだとします。サイトの文章がエステと無関係な内容ばかりだと、検索エンジンはそのサイトを「エステのサイト」と認識できず、上位表示からは遠ざかってしまいます。
・キーワード選びのコツ
文章を作る際は、GoogleキーワードプランナーやUbersuggestといった無料ツールで、業界内でよく検索されている人気ワードを調べましょう。
そのキーワードを元に、ChatGPTなどのAIツールを使って文章を生成するのも有効です。
プロンプト例:
『痩身エステ』『リンパ』『ブライダル』というキーワードを用いて、
100文字程度のエステサイトの店舗概要文を考えて
また、地域名を含めることも重要です。
「〇〇県〇〇市で〇〇を専門にするエステサロン」といった文章にすることで、検索ボットにサイトの特徴が正しく伝わり、ローカル検索で上位に表示されやすくなります。
対策② 見出しタグ
ホームページを制作していく中で、タイトルなどを以下のような感じで設定したかと思います。
これらのタグには全て意味があり、このタグを検索ボットが読み込んで作成したホームページの文章構成(このコンテンツエリアが何について書かれているか)などを理解します。
筆者はH1~H3、SPANを主に使用しますが、それぞれのタグの意味を以下に解説します。
・H1タグ
役割:ページ全体の「大見出し」を表す
使い方:そのページで一番伝えたいテーマやタイトルに使う
ルール:原則、1ページに1つだけ
SEOで最も重要視される見出し
例:デモサイトでいうところの「LILASについて」など
※本で言えば「本のタイトル」にあたる部分です。
・H2タグ
役割:H1を補足する「中見出し」
使い方:ページ内の主要な章立てに使う
ルール:複数使ってOK
H1の内容を分けて説明する単位で、SEO的にもキーワードを自然に盛り込むと効果的
例:
H1:SEO対策の基本
H2:SEOとは何か?
H2:なぜSEOが必要か?
※本で言えば「章のタイトル」にあたります。
・H3タグ
役割:H2の中の「小見出し」
使い方:H2をさらに細分化した説明に使う
ルール:H2の下に階層的に置く
詳細なポイントや手順をまとめるときに便利です。
例:
H2:SEOとは何か?
H3:検索エンジンの仕組み
H3:検索結果の表示ルール
※本で言えば「節のタイトル」にあたります。
・spanタグ
役割:文字の一部を装飾するためのタグ(構造ではなくデザイン用)
使い方:特定の単語を強調するときに使う
SEO上の意味はほぼなし(ただし読みやすさや視覚的強調に役立つ)
対策③内部リンクと外部リンク
内部リンク:
本講座でも度々行いましたが、各ページに別ページに移動するリンクを貼りサイト内の回遊性を高め、ユーザーを離脱させないような仕組みを作ることがあげられます。
実際、SEOに重きを置くならばボタン内のテキストやリンクテキストを、
「詳細はこちら」ではなく「フェイシャルエステのサービス詳細」といった具体的なテキストが有効にはなるのですが、この場合はデザインとのバランスが難しくなります。
外部リンク:
こちらの対策には主に2つの要素があります。
1つは『自分のサイトから他社サイトへリンクする』、これを一般的には外部リンクといい、参考文献(〇〇の情報を使用している等)信頼できる情報源を引用することで 自分のページの信頼性が上がり、SEOに繋がります。
2つめは『他社サイトから自分のサイトへリンクされるよう貼ってもらう』です。これを被リンクといい、SEOの外部対策においては最も強力な対策となります。
Googleは「他の信頼あるサイトから推薦されている=価値のあるページ」と判断し、特に業界団体、行政、ニュースサイトなどからの被リンクはSEOに効果が大きいと言われています。
上記のまとめとしては、
自分 → 他社サイトへリンクすること
=信頼性の補強。ユーザー体験やコンテンツの質を高める。
他社サイト → 自分のサイトへリンクされること(被リンク)
= SEOの順位を直接押し上げる大きな効果あり。
ということになります。
対策④Yoast SEO
WordPressを使うなら、SEOプラグインを導入するのはほぼ必須とも言われており、その中でも筆者はYoast SEOをよく利用します。Yoast SEOとは別のプラグインで、All in One SEOというものもありますが、簡単にそれぞれの違いを説明すると、機能が多く細かく手動で設定でき日本語が多いのがYoast SEO、シンプルで細かな設定をしなくてもよい初心者向けだが、高度な設定には不向き、といったところです。
ただ、どちらもSEOを簡単にするプラグインとして出ているので、筆者は好んでYoastを使用していますが、自身の使いやすい方を使用されるのがいいかと思います。

前述したとおりSEO対策の要素は、地域、業種、規模、サイトのタイプなどによって方法が大きく異なってきます。そのため簡単な操作にはなりますが、WordPressでは基本となるSEOプラグインであるYoast SEOの初期設定の操作や編集箇所の説明ををしていきます。
WordPressを使うなら、SEOプラグインを導入するのはほぼ必須とも言われており、その中でも筆者はYoast SEOをよく利用します。Yoast SEOとは別のプラグインで、All in One SEOというものもありますが、簡単にそれぞれの違いを説明すると、機能が多く細かく手動で設定でき日本語が多いのがYoast SEO、シンプルで細かな設定をしなくてもよい初心者向けだが、高度な設定には不向き、といったところです。
ただ、どちらもSEOを簡単にするプラグインとして出ているので、筆者は好んでYoastを使用していますが、自身の使いやすい方を使用されるのがいいかと思います。
Yoast SEOの設定方法
簡単な操作にはなりますが、Yoast SEOの初期設定の操作や紹介をしていきます。
詳しくは、動画を見ながら設定してみてください。